献本(by友岡)

昨日も某出版社から某先生の著書が送られてきました。
仕事柄、このように献本を受けることがとても多いのですが、問題はお礼状です。


お礼状とはいっても、いまどきはメールで済ます人の方が多いかもしれませんが、それはさておき、昔からよく言われるのは


本を貰ったら‘ただちに’
「……を有り難うございます。‘これから’早速拝読させて戴きます」
といった礼状を出すのがいい。読まなくていいから。
時間が経ってしまうと、内容に触れないわけにはゆかなくなるので、少しは読まなくてはならなくなる


ということです。


ただし、ボクは、自分で言うのもなんですが、いつも「ボクは本の‘贈り甲斐’がある奴だ」と公言しています。ボクは戴いた本はかなりちゃんと読みます。
また、(ボクのことをよく知っている人はお分かりのように)ボクは誤字・脱字、校正漏れの類いに異常に神経質で、本を戴いても、パラパラっと少しめくっただけで、どういうわけか校正漏れを見つけてしまいます。
そこで問題となるのは礼状でそのことに言及するかどうかですが、方針は明確です。


‘売れそうな本’の場合は礼状で校正漏れのことを教えて上げる。‘売れそうもない本’の場合は教えて上げない。


つまり、売れる本は、今後、増刷される機会がある、ということで、したがって、誤字の類いを訂正する機会がある、ということですから、著者とすれば、教えて貰って有り難い、ということになりますが、他方、売れない本は、増刷されることもなく、したがって、訂正の機会もない、ということですから、著者とすれば、単に、ケチをつけられた、という感じでしかないかもしれない、ということです。


昨日の献本にも誤字を見つけてしまいましたが、さあ礼状はどうしましょうか。


ちなみに、献本の礼状、というと某教授のことを思い出します。厳しい批判で有名な某教授は献本の礼状にも厳しい批判の言葉を満載させます。見かねた(?)ボクが「一応は戴き物のお礼なんですから……」と言ったら、某教授いわく、「誰も『くれ』なんて言ってない」。(それはそうでしょうが……。)


なお、上記の「某教授」を最初はイニシャルで「Q教授」といったように書きましたが、やはり「某」にしました。イニシャルだとすぐに分かってしまいますから。(「某」でも分かる人には分かるでしょうが。)


ところで、昨日のブログに書いた
KM『○○○○○○○○○○○』(C社)
は、別にクイズではありませんでしたが、メールで‘解答’を寄せて下さった方がいました。正解でした。どうもです。(なお、賞品はありません。)