辛いことがあったとき(by友岡)

人はどんな辛い[つらい]ことにも慣れてしまうものです。


慣れる、ということは、楽になる、ということですが、でも、慣れてしまう、ということは、或る意味、悲しいことです。
たとえば最愛のカノジョとかと別れて、で、最初は寂しくても、でも、そのうちに慣れてしまう、とかいうのは悲しいことです。


しかし、或る意味、それも仕方ない、というか、辛いこととかでも慣れてしまう、辛いことも忘れてしまう、だから生きていける、というわけで、辛いこととかが全部そのままだったら生きていけません。


一昨日の夜、とても辛いことがあってとても落ち込んでいる人がいて、悩みを聞いてあげていました。


ただし、そういうとき、ボクは絶対に「気を取り直して頑張れ」とか、「元気を出せ」とかは言いません。「落ち込んでろ」と言います。


落ち込んでいる人に「元気を出せ」と言っても、意味がないというか、元気が出るわけありません。人にそんなこと言われて元気になるくらいだったら苦労しません。


で、なんと言うかというと、「落ち込んでろ」と言うわけですが、時が解決する、というとベタかもしれませんが、どんなに辛いことでも、時間が経つと辛さが和らいでいきます。


上述のように、最愛のカノジョとかと別れて、彼女が居なかったら生きていけない、とか思っていても、時間が経つと辛さが和らいでいきます、悲しいかな。


だから


「いまはどんなに辛くても、時間が経てば和らいでいくし、逆に言えば、どんなに元気を出そうと思っても、時間が経たなければ無理なんだから、時間が経つまでは落ち込んでろ」


というわけです。