かなり前に依頼されていた某誌の原稿を昨日‘やっと’送ることができました。
こんなこと、つまり‘やっと’などということは、ボクにとっては初めてのことです。
ボクは依頼原稿はすぐに書いてすぐに送ることにしています。
それが今回はかなり手間取ってしまいました。
近頃は時間がないから、というか、正しく言えば、近頃は‘まとまった時間’がないから、です。
いつもノートパソコンを携帯していて、15分でも30分でも、ちょっとでも空き時間があったら原稿を書く、という人も少なくありませんが、ボクにはそういうことができません。
そういえば、20年位前に
「研究者には‘限りなく途切れることのない時間’が欲しいときがある」
というテーマのエッセイを書いたことがあります。[*註]
限りなく途切れることのない時間、とまではゆかなくても、
少なくとも半日位は‘まとまった時間’がないと、原稿は書けません。
近頃はそういう‘まとまった時間’がないのが悩みです。
(とはいえ、今回の原稿も、依頼を受けたのは3週間前で、締め切りはまだ2か月位先ですが。)
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*註 友岡「研究室にくらす」『塾』28巻1号(1990年)。