ステヴィンの『数学覚書』(by友岡)

で、この度、ようやく購入することになった貴重書(高額図書)というのは
シモン・ステヴィン著『数学覚書』(1605年〜1608年刊)(オランダ語版)(18,900,000円)
で、これは、1989年に購入した
ルカ・パチョーリ著『スムマ』(1494年刊)(16,000,000円)
にも匹敵するものです。


もともとこのステヴィンの『数学覚書』は一昨年の「ルカ・パチョーリの『スムマ』から福澤へ」と題する慶應義塾図書館貴重書展示会(丸善日本橋店にて)の開催に際して探していたもので、その際には
フランス語版(7,875,000円)
が見付かり、購入したのですが、
展示会終了後という意味では、少し残念ながら、昨年の6月になってこの度のオランダ語版が見付かり、
しかしながら、「50年に一度の出物」とも言うべき稀覯本ということから、是非とも慶應の蔵書に、ということで現在に至っていました。


このところずっと‘緊縮財政’の慶應義塾ゆえ、いささか難しいところもありましたが、
稀少性および慶應会計学書コレクションにおける重要性
が認められ、購入されることになりました。


めでたし、めでたし。


(なお、上記の価格はすべて値引き前のカタログ価格で、値引き後の購入価格は部外秘です。)