先日、原稿を送った某編集部からメールが来ました。
「拝読しまして、成程と思うところが多々あり、興味深く、大変結構ですが、
さらに……といったことを書き足して頂けるともっとよいのでは、
という意見が出ておりますが、
いかがでしょうか?」
慌てて直ちに電話して一言。
「書き足しは嫌です」
どの原稿も物凄く‘こだわり’を持って書いているので、
一字一句たりとも変更したくありません。
先方も「分かりました」の一言でした。
― ― ―
ただし、書き直したことが一度だけあります。
20年近く前に出した講談社現代新書の
『株式会社とは何か』
という本です。
講談社の編集部の人に
「過激に書いて下さい!」
と言われたので、過激に書いたところ、
「これは過激‘過ぎ’ます」
と言われ、書き直しを余儀なくされました。