或る編集者の方と或る本の索引について打ち合わせをしました。
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索引といえば、20年位前に出した或る本のことを思い出します。
索引は重要な用語を普通、50音順に並べるのですが、
その時の編集者の方に訊かれました。
「「合本会社」はどう読むのですか?「がっぽん」ですか?」
Joint-Stock Companyは株式会社か? という論点があって、
Joint-Stock Companyは株式会社ではない、とするのが通説で、
その場合には「Joint-Stock Company」を「合本会社」と訳すのですが、
その本の索引の作成時までは「合本会社」の‘読み方’など、考えたこともありませんでした。
しかし、索引においては読み方によって置き場所が変わります。
結局、「合名(ごうめい)会社」や「合資(ごうし)会社」に倣って、「ごうほん」としました。
(ちなみに、友岡説は、Joint-Stock Company=株式会社、です。)
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もう一つ、索引といえば、テキストの類いに索引を設けるのは嫌いです。
ボクの試験はテキストの類いは持ち込み可ですが、
試験の際、事前にテキストに目を通してこない学生(どこに何が書いてあるかも知らない学生)がその場で索引を‘活用’するのが許せないから、です。