『Scott Fitzgerald作品集』を読了しました。
少し前には『Fitzgerald短篇集』も読みました。
収録作品には重複もあるので、同じ作品を違う訳で娯しみました。
微妙な訳の違いを較べながら読むのはなかなか面白いものです。
訳といえば、
論文等の執筆における引用については
「訳本ではなく、ちゃんと原典に当たるように」
といった指導がしばしばなされます。
しかし、訳本を引用するか、それとも原書を自分で訳して引用するか、という選択はなかなか微妙です。
如上の‘指導’からすれば、原書を自分で訳した方が‘偉い’ということになるかもしれませんが、
しかし、ちゃんとした訳があるのにそれを利用しないのは訳者に‘失礼’な気もしますし、また、訳業というものの存在を‘無駄’にしている、という感じもします。