いま読んでいる小説は校閲者が主人公です。
いわく、
「誤植のない本なんて存在しない」
そうだよなぁ、という感じです。
これまでのボクの26冊の本のうち、誤植(タイポ)の類いがない本、いや、まだ見付かっていない本はX冊だけです。
いわく、
「数年たってからふとひらいたらそこに間違いがあったなんて、ほんとうによくある話」
これまた、そうだよなぁ、という感じで、
ボクのX冊も「ふとひらいたら……」ということです。
(引用は川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』より)
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