履修制限(by友岡)

昨日は今年度最後のゼミがあり、今朝は今年度最後の講義がありました。


で、それはさておき、来年度の講義のシラバスは明日が提出期限です。


いつもならとっくに提出しているはずのボクですが、今回は数日前にようやく提出しました。


というのは、履修制限について、ずっと迷っていたからです。


近頃は、大学評価において大規模授業、つまり大人数の講義が批判されるようになってきていることから、大規模授業の担当者には、履修制限など、何らかの対応が‘お願い’されるようになり、ボクの講義もその対象になっているのです。


(ボクの講義は、実際にはそんなことはないにもかかわらず、なぜか‘楽勝’と思われているらしく、かなりの大規模授業になっています。)


で、履修者数を抑えるための第一の策は、他学部の学生には履修できないようにする、ということです。


ただし、そもそもボクは、どうして大人数の講義が悪いのか、が分かりません。


教師と学生の間の双方向的なやり取りが必要な語学の授業などはさておき、普通の一方通行的な講義の場合には、百人でも五百人でも千人でも同じ、と思うからです。


また、他学部生の履修についても、ボク的には、わざわざ他学部から履修しに来てくれて、ということで、むしろウェルカムで、履修不可などにはしたくない、というのが本心です。


それに、大規模授業の担当者に対する‘お願い’は、むろん、あくまでも‘お願い’であって、強制力を持つものではありません。


というわけで、どうしようか、さんざん迷って、数日前にようやく決断しました。


ボクの担当講義は「会計史」と「会計基礎理論」で、どちらも履修者がかなり多いのですが、今回は特に履修者が多い「会計基礎理論」についてだけ、シラバスに「他学部生は履修できません」と書きました。


苦渋の選択、断腸の思いでした。