ゲラ待ち(by友岡)

数えてみたら、現在、ゲラ待ちの執筆物が5篇ありました。


‘ゲラ待ち’というのは
‘原稿を書き終えて編集部等に送って、ゲラ(校正刷り)ができあがってくるのを待っている状態’
のことです。


ずっと前に同様のことを書いたと思いますが、ものを書く仕事は4回も楽しめます。


①原稿を書き終えた時に嬉しく、
②ゲラが届いた時に嬉しく、
③その本や掲載誌が実際に刊行された時に嬉しく、
④読者等から反響があった時(褒められた時)に嬉しい、
ということです。


以前の‘手書きの時代’には、手書きのものが活字になった、ということで、②の嬉しさが今よりもずっと大きかったのですが、しかし、今でも②の嬉しさはあります。


ただし、②の嬉しさはせいぜい30秒程度です。


初めてゲラを手にして目を通しかけた時は嬉しいのですが、
30秒も経つと、
これから面倒な校正をしなければならない、
というウンザリ感が頭をもたげてきます。


現在、かなり長いものも、とても短いものも、合わせて5篇のゲラ待ちがありますが、
楽しめるのはせいぜい2分半(30秒×5)程度です。