たまたまですが、モーム(Somerset Maugham)とマンスフィールド(Katherine Mansfield)の短篇集を並行的に読んでいます。
たまたまそうなったので、あとになって知ったのですが、
物語性、プロット、起承転結がない小説家の代表はチェーホフとされ、
物語性、プロット、起承転結のある小説家の代表はモーパッサンとされ、
マンスフィールドは ‘イギリスにおけるチェーホフ’ とされ、
モームは ‘イギリスにおけるモーパッサン’ とされ、あるいは ‘イギリスにおけるO. ヘンリー’ ともされています。
要するに、モームは面白く、マンスフィールドは、情緒的で味わい深いが、面白くはない、ということです。
マンスフィールド的なものをしみじみと味読し、何かが分かったような満足感(?)にひたるのも悪くはありませんが、
面白いものはやはり面白い、ということです。