「内」(by友岡)

教え子の親御さんからお中元やお歳暮の品を戴き、ご丁寧なご挨拶状(送り状)を戴くことがありますが、そうした場合のお礼状を書く際に困ることがあります。


例えば教え子が慶應花子で、お父さんが慶應太郎さんの場合に、品物の送り主の名前は「慶應太郎、花子」と記され、また、ご挨拶状は「慶應太郎 内」と記されている時のことです。


これは、むろん、作法に則った、とてもちゃんとしたやり方ですが、ボクが特に困るのは、単に形式的な送り状ではない、内容豊かなご挨拶状を戴いた場合です。


ご挨拶状の執筆者はお母さんです。


ボクとしてはお礼状を「慶應太郎様」宛には書きたくなく、しかし、お母さんのお名前は分からず、また、「慶應太郎 内 様」宛にするわけにもゆかず……ということです。


長年、とても悩んでいます。


(教え子を通じて、このことをお母さんにお伝えし、次回からはお母さんご自身のお名前でご挨拶状を戴いたこともあります。)