ドイツ簿記書

久し振りに「高額資料購入申込書」を図書館に提出しました。

 

J. ラーデマン(J. Rademan)著『商業取引に極めて有益な新しい簿記文献(Ein Neues zur itzigen Kauf- und Handelung sehr nütz- und dienliches Buchhaltens-Werck)』(1682年)です。

 

「中世イタリア商人の実践において成立をみた複式簿記はLuca Pacioliの『算術、幾何、比、および比例に関する全書』(1494年)等を媒体として、あるいはイタリア商人との取引関係を通じて各地に伝播をみてゆくが、ドイツもその例外ではなく、かつて存したドイツ固有の簿記は「イタリア式簿記」と称される複式簿記との交渉によって変容をみ、16世紀半ば以降のドイツ簿記史はイタリア式簿記の発展形態としてある。Joachim Rademanの本書はそうしたドイツ簿記史の典型例であってLuca Pacioliの日記帳、仕訳帳、元帳からなる簿記を継承し、また、とりわけ日記帳を重視し、これを許多の例題をもって説く。そうした例題を通じてわれわれはそのかみの商取引の有り様をも知ることができ、くわえてまた、ドイツにおける年次の期間利益計算の成立を確認することができる」。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

新刊 ❕❕❕

会計学を索ねて』

アマゾン ⇩

http://www.amazon.co.jp/dp/4766428498

― ― ― ― ― ― ― ― ― ―