『図書館史』

この度、刊行された『慶應義塾図書館史Ⅱ』に次のような記述がありました。

 

「……八九年の選定会議で、一冊の購入価格としてはそれまでの購入価格で最高額の資料が選定された。世界最初の複式簿記書と言っても良い、現在の複式簿記の原型であるルカ・パチョーリの『スムマ』である。……推薦教員の一人であった友岡賛商学部助教授(当時)に、四ページもの購入理由書になったことを伺うと、最初に書いた推薦理由が短かったことで図書館から「購入価格に見合う長さの推薦理由を書いてほしい」との注文付きで再提出を申しわたされたためだということであった」