どうでもいいことなのに(by友岡)

昨日、或る人に「今度飲みに行きませんか?」と言われました。
とっさに「ええ」と言えず、気まずくなってしまいました。


普通なら、行く気がなくても、「ええ、じゃあその内に」とでも答えておくところでしょうが、ボクにはそれができません。


会うたびに「今度飲みに行きませんか?」、「ええ、じゃあその内に」というやり取りをしながら、一度も飲みに行ったことがない、といった話もよく聞きますし、そもそもこうしたやり取りは単なる社交辞令に過ぎない、ということも分かってはいるのですが、どうしても、とっさに「ええ、じゃあその内に」とは言えず、口ごもってしまい、気まずくなってしまいます。


また、うっかり「ええ」と言ってしまったときには、その‘約束’(?)を履行しないと気になって仕方ありません。
相手にとっては社交辞令に過ぎず、約束した気なんか全くないかもしれませんが、こちらは気になって仕方ありません。


いつぞやも、うっかり「ええ」と言ってしまい、(ボク的には)‘約束’してしまったので、とりあえず手帳に「近い内にMさんと飲む」と書いた付箋を貼ったのですが、その付箋はどんどん次の頁に移動して、やがて年が替わって新しい手帳に移動して……といった具合で、ずっと気になっていたのですが、後日、Mさんにその‘約束’の話をしたら、彼は何も覚えていませんでした。


社交辞令ができない、という意味で、融通が利かない、というべきか、どうでもいいことをずっと覚えている、という意味で、要するにヒマ、というべきか。


自動販売機のところで、小銭が足りないときに「ちょっと20円貸して」などと言われて‘貸す’ことがありますが,あとで返してもらうことは滅多にありません。
こういうのも気になって仕方ありません。
ボクは「20円頂戴」と言います。